在宅医療は患者様の人生に向き合える素晴らしい仕事
地域連携室
中野 留美
『患者様のQOLを実現するための窓口に』
私が所属している地域連携室は、クリニックの窓口として新規患者様の受け入れ調整を行っています。
常に患者様を第一に考えながら、医師が最善の状況で診療できるよう環境を整えることが私たちの仕事です。
当院では「真の社会貢献」を目指し、地域医療の充実に向けた地域包括システムを構築しています。
地域包括システムにおいて、決して医療が一番上に位置するわけではありません。
患者様を中心とし、地域の病院や施設、ケアマネージャー、訪問看護師、保健所、地域包括センターなどがネットワークを組み、互いに支え合いながら、患者様にとって快適なQOLを実現したいと考えています。
従来のやり方に捉われることなくお互いに刺激し合い、ふたばクリニックならではのやり方で地域を活性化していければと思います。
『自分の人生を考えてたどり着いた、在宅医療という道』
私はもともと看護師養成学校の教員として働いていました。
しかし、新型コロナウイルスの蔓延が転機となり、感染拡大に伴って患者様と触れ合える病院実習が減少しました。
人生も後半に差し掛かるなか、今後自分はどのような形で看護と関わりたいのかを改めて考えるきっかけとなりました。
自分を内省するなかで思い出したのが、10年以上前に一度だけ経験した訪問看護師という仕事でした。
当時の楽しさややりがいが蘇り、在宅医療に関わってみたいという思いから、ふたば在宅クリニックに応募しました。
ふたば在宅クリニックはお看取りの件数が多い点や訪問診療に特化している点、また「動く総合病院」として総合病院と変わらない医療を提供している点が魅力的でした。
応募する際は「自分の年齢で挑戦して大丈夫だろうか……」という不安もありましたが、「年齢は関係ない」と言っていただいたことが非常に嬉しかったです。
『エンドステージにいる患者様の1分1秒を有意義なものにしたい』
在宅医療は病気の治療だけでなく、患者様のQOLについて考えることが重要です。
答えがない問いに向き合うので非常に難しいですが、患者様の人生に寄り添う魅力的な仕事だと感じています。
人生のエンドステージにいる患者様にとって、1分1秒は非常に貴重です。
私たちは患者様のお時間をいただいている分、その方にとって有意義な時間にするためにはどうしたら良いかを常に意識しながら業務に向き合っています。
お看取りは、患者様ご本人はもちろん、ご家族の方、関係者の方に満足していただくことが大切だと感じています。
関わっていただいたご家族やケアマネージャーさんからお礼の言葉をいただいたり、「先生に診てもらって良かった」というお話を聞いたりすると、自分のことのように嬉しく感じますね。
もちろん先生方の処置があってのことなのですが、やりがいを感じる瞬間でもあります。
『互いを高め合える社風のなかで日々学び続ける 』
ふたば在宅クリニックには、さまざまな科の医師やスタッフがおり、皆さんとの交流が良い刺激となっています。
互いに高め合える良いチームワークができていると感じています。
それぞれの部署で互いに責任を持って意見交換を行い、分からないところは快く教え合うなど、非常に風通しの良い職場だと思います。
異なる立場の方々と接することは、自分自身の成長にもつながっています。
治療に関することだけでなく、経営に関しても学ぶことが多いです。
まだまだ勉強不足ですので、いろいろなことに興味を持ちながら視野を広めるために頑張らなければと感じています。
『スタッフのワークライフバランスも充実 』
医療業界は過酷な労働環境であるイメージがありますが、事務方の場合は皆さん定時で帰っています。
基本的に土日は休みで、当番制で土曜日出勤した際には必ず平日に振替休日がもらえる点も嬉しいです。
欠員が出た際には他部署やグループ分院からのヘルプが入ってフォローしていただける体制が整えられており、休みもきちんと取得できる点もありがたく感じています。
ワークライフバランスがとりやすく、福利厚生面もしっかり保障されているため、育児や介護と両立しながら働きたい方も安心して働けると思います。
『在宅医療は「人」が好きな方におすすめの仕事 』
在宅医療の主役は患者様です。私たちは、常に患者様にとって良いサポートは何であるかを考えています。
病院でのお看取りは、業務的になってしまう傾向があります。
しかし、在宅医療では患者様に寄り添ってお話を聞き、最期の時間を共に考えられる貴重な仕事です。
そしてお客様の人生の最期に携われることを大変ありがたく思っています。
病気や治療との付き合いだけではなく、人との付き合いができるのが在宅医療の大きな魅力です。
人が好きという思いがある方に向いている職場だと思います
